02 前へ 「風原第二郵便局」 入り口の銘板には、そのように建物の名前が刻まれていた。 玄関前には、古めかしい建物にそぐわないオレンジ色の、郵便局を示す看板が立っている。そっけないコンクリート造りの建物の方はどう見ても築数十年は経つ代物で、看板だけが妙に新しく、慌てて何処かから持ってきて取り付けたようにも見えた。見回してみてもサトウキビの海が広がるばかりで、やはり周辺に他の建物は見当たらない。 家へ帰ろうにも此処が一体どこなのかもわからず、頼れるのはこの建物だけだった。シロヤギウスは、ガタつくガラスの引き戸を開けた。 次へ
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