なるほど、確かにそこは郵便局である。
ガラスで仕切られた受付の窓口があり、待合のベンチがあり、立ったまま宛名書きなどをする背の高い机がある。壁にかかった時計は、午後2時を過ぎたあたりを指していた。明るい場所から入ってきたせいか、それとも元々そうなのか、中はひんやりと薄暗かった。
窓口には30代くらいの女性職員がいたが、その前には背中の丸まった老女が陣取っていて、なにやらボソボソと相談事の最中である。他に誰かいないかとガラスの向こうを窺ってみると、部屋の奥でせわしなく書類に判を押している年配の男がいる。眼の前の作業に没頭している様子で、こちらも話しかけるのはためらわれた。
老女の対応が終わるのを待つ間、シロヤギウスは所在なげに壁際に並んだチラシ類などを眺めていたが、ふと、その壁に貼り付けられた1枚の古めかしい貼り紙に目を留めた。


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